販促物の「意味」とは
販促物と一言で表しても、それらは実にさまざまなものがあります。「集客」、「売上」にもさまざまな角度があり、ビジネスのスタイルも実に多様です。その中で、それぞれの販促物が持つ「意味」を考えたいものです。
販促物とは、そのアイテム、その商材、そのサービスなど「売りたい」もの、「知ってほしいもの」をユーザにリーチさせるためのアイテムです。例えば該当で配布しているポケットティッシュです。ティッシュは消耗品ですから、持つのが邪魔でないのであれば、いくら受け取ってもいいものです。街を見ると同じティッシュをなんども受け取っている人もいるほどです。ご自身でも、ティッシュを受け取ったことがあるのではないでしょうか。
日常のなかで自然に受け取り、自然に使うことの多いポケットティッシュですが、受け取ったそれらを見てみると表紙部分には実にさまざまなことが書いてあります。サービスの特長などが記されていて、それらをさらに深く知るための問い合わせ先の電話番号やホームページのアドレスなどが書いているのではないでしょうか。それらを見てみると、そこには「ある目的」が込められていることかに気がつくのではないでしょうか。
目的はその販促物によってマチマチです。それはそのままビジネスの多様性、売上を出すためのビジネスフローを示しています。Webサイトに誘導しているのであれば、それはそのWebサイト上で目的を達するためのロジックが込められていることになるのでしょう。電話番号が大きく記されているのであれば、その先には営業マンやコールセンターのオペーレーターが控えていて、入電を待っているのです。そこから先は、どうにか自社の売上を上げるための、各社が取り組む真剣勝負そのものになります。
本来であれば、すべての販促物にそのような「意味」があり、売上へ繋げるためのフローがあります。伴うスキル、伴う施策はあって然るべきものです。ですが、中には何も考えられずに作られた販促物もあることでしょう。そのような販促物は「ムダ」以外の何物でもないのです。経費が余ったから、予算が余ったからとりあえず販促物にしたということであれば、まったくの「無駄遣い」ということになるでしょう。そのような販促物は存在している価値すらないのです。
存在していても意味の無い販促物をただ垂れ流すということは、無駄以外の何物でもありません。ハナから成果など出ないと、営業的効果はないと、捨てるつもりで配布しているのです。
ですが、実際はそれぞれこだわって作れば、そして配布を行えば、成果が出ない
というようなことはありえないはずです。成果にこだわってモノを作る、成果にこだわってその販促物の反応を確認して、その後のプロセスを考える、一見すると地味なようですがその繰り返しこそが販促の基本スタイルです。何かを行う、反応を見る、そして「改善」するという、PDCAのサイクルがあってこそ、販促は販促として輝きます。
一番いけないのは「手段」が目的になることです。「何かをやらなければいけない」ということを避けるということです。目的はあくまでも「売上」であり、それを立てるための手段としての販促であるということです。世の中の販促物すべてに対して、ますはその意味を考えてみましょう。