販促は最前線のスキル

広告、広報、プロモーション、コミュニケーション、同じ行為でもさまざまな呼び名があります。その中でも「販促」という呼び方は「商品を売る」という明確な着地点が込められた言葉です。

何かを作って売るという行為は大変なものです。何かを作って、誰かに買ってもらうということは、ビジネスの根本ではあるのですが、なかなか思い通りにいくものではありません。おそらく、世の中には探せば「良い商品」というものはたくさんあります。そしてそれに巡り合わず、手近なところで、手が届くところで、モノを買っているという人はたくさんいます。

そのようなことを覆すのが販促です。「良い物がないかな」と探している人に対してしっかりとアプローチできる枠組み、「このようなものはないかな」と探している人に対してしっかりとアプローチできる枠組み、そのようなものは売上を産むための「可能性」の塊です。

販促はそのままビジネスの可能性を広げることができる最前線のスキルです。販促の手法をたくさん知っているということは、ビジネスの可能性を広げる術を知っているということです。実は、すべてのビジネスは「可能性」で動いています。「確約できる仕事」などというものは少なく、「可能性」を追求することですべてのビジネスは動いているということです。ただ、「可能性」にも段階があります。それは「確度」と呼ばれるものです。「鉄板」といわれるほど成功率の高い手法もあれば、まだ誰も実践したことのない実験的な手法もあることでしょう。それらのすべてを駆使して、各社があの手この手で売上を上げるために奔走しているのです。すべての可能性を実現させることは難しいことです。商材によっては、明らかに適していない手法もあるでしょう。

それらを「知っている」ということ、「実践したことがある」、「経験したことがある」ということが大切で、それらのノウハウはビジネスにおいて「尖兵」となるスキルなのです。

「市場」という「戦場」で一歩抜きん出るための「スキル」、競合という敵をものともしない「力」は、すべてのビジネスシーンで重宝されるものなのです。広告、広報、プロモーション、コミュニケーション、販促、すべて目的はひとつです。「売る」こと、そして「利潤」を得ること、ビジネスを拡大して、より大きな規模で商売ができるようにすることなのです。

ビジネスの最善戦である「営業」と並んで、販促は重要なスキルです。「攻め」という姿勢、
「攻め」という意識は、現代においてはいささかアナクロなものに感じられるかもしれません。ですが、そのような「攻め」という姿勢を察知されないように攻めることが大切で、積極性を欠いたビジネスほど酷いものはありません。

待っていれば売れるというものではありません。待つにしても、「網をしかけて待つ」のです。何もしなくても売れるというものはありません。売るためには、「知ってもらう」、「見てもらう」、「選んでもらう」ということが必要です。それは裏を返せば「知らせる」、「見せる」、「選ばせる」ということです。誘導するということです。すべての販促はそのような意識の元行われるべきことです。積極性と、緻密な戦略、「売るための意志」も合わせて、販促はとても奥が深い仕事なのです。

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